2010-06-01から1ヶ月間の記事一覧

命とは何だ

蜜蜂がガラスにぶつかり砕けて今日も鐘は鳴り響くそんなこともまた忘れてしまう死にかけた虫が天国を見ているその姿をじっと見つめてこの次はきっと愛し合おうと思う見えないものが傍にいるよ そのままそのままそのまま置き去りにされて忘れられてしまうそれ…

子供、老人、女性

私のなかの子供はとても無邪気だ。無慈悲に殺戮を繰り返す。虫けら容疑でガス室に送る。にこにこ笑いながら。私のなかの老人は何もかも諦めている。爽快に諦めている。心は朝の湖のように静かだ。私のなかの女性は温かい。体のなかから喜びを求めている。春…

波濤

音は波である波は絶えず生まれては消えるその波のひとつひとつに名前があるもちろんそれを知る術は無いしかし名前があることを知っていれば良いその名前が素晴らしく輝くばかりに美しいのだろうと思わせる音それは秘密であると同時に鍵である魂を打ち抜く銃…

祝福

言葉でしか言わないけれど白い花、赤い花、小さいのはたくさん、大きいのは3つお金がないからこれだけ、リボンはそのへんにあったのをつける花が少ないからできるだけリボンはたくさんつけようと思う小さい箱にふりかけを入れようかあめだまを入れようかビ…

キメラの創造

突然変異が現れる際に必要な条件がある。ずっとそうした変異への意志がくすぶり続けているということ。何度も変化させようと繰り返すがそれは決定的なものにはならない。外的な要因で初めてそれが決定的なものになる。同じ場所で何度も試み、失敗して抑圧さ…

危険な香り

ここ最近、体力の限界まで突っ走ってしまう自分の性分を嘆いている。何をしているかといえば起きていて、いろいろ録音物を聴いたり、調べものをしたり、レオス・カラックスの音楽をやったスコット・ウォーカーにとても興味を惹かれている。それと70年代のボ…

教書

無知蒙昧な輩は表面に見えるものだけ見て見当違いの憶測をするものだが、そうした状況に苛立ちを募らせる必要もない。黙らせるために必要なのは媚びへつらうことではなく腕力なのだ。そして腕力とはこの世界では理解者と協力者の数のことだ…。仲間が必要だ。…

時間

大島弓子の漫画を最近読んでいます。このひとの漫画を読むと小さい頃のことを思い出す。とてもよく引き金になる。世界は確かにこのようだった。登場人物は皆、一秒後に蜂に刺されて死んでもおかしくないようだ。そしてそれを全員が納得している。世界はそう…

火星

火星の嘘は地球の真実で夢の嘘は現つの真実お前らを絶望させてやる時にはそう思うとして火星で私は幸せで現実でわたしは人殺し他人の精神を破壊するのが大好き夢の中で私は薔薇園の園丁 改良に頭を悩ませ花を見ることを誰よりも待ち遠しく感じている夢の私は…

北の夏は短い誰も夏に気付かないまま走り去るそれくらい海に支配されている短い間の半袖は砂ぼこりにまみれても苦にならない夕日が赤くなれば長袖を着ればいいだけだったあれは夏ではなかったいまそのつけを支払っている

足りない頭で考えな

絶望をせせら笑いたいならてめえのことを考えな考えたら発狂した状態でもう一度発狂しな望みがあるならてめえのことは捨てちまいな狂ったまま正気でいろ狂気をものにしたいなら 足りねえ頭で考えな

意志

神のように振る舞いたい訳ではない犯罪者になりたい訳でもない虫が鳴くのとも違うあるのは意志意志が集まるとき人は動く 勝利や敗北ではなく意志が喜びを知っているならそのとき確かに何ものかにはなっているかも知れない

蜃気楼

先日ついに憧れのひとに会う。絵を描いてもらって話す。 何か特別ためになる話をした訳ではないけれど、何となく気分がいい。自分が肯定されたような気になる。状況は変わらなくてもそういう人がそういうふうにしていて、それでいいんだな〜、と思う、という…

心地よい眠りのために

眠りを拒否して作業するうちに眠り方を忘れる落っこちるように眠りたいもんだなよく考えるのはゴンドラが延々揺れる様あとは落ち葉あとはマッサージされている自分を想像色気がないので海に浮かんでいる様でも想像しようか

大体

手のひらからこぼれるものを気にしては何も掴むことはできない完璧を目指せば8割くらいできる大体できていればいい完璧でなくてもいいある部分が欠落していてもいいまず肝心のところを決めたならそこにお前がいればそれでいい

雨は空気のおりを沈める。 川を渡る準備霧の中の風景という映画を思い出す。 姉弟が父親に会いにいくロードムーヴィーだったが道のりは救いが無かった。父親に会うことも無く話は終結するが…この姉弟が国境が越えた朝、霧が晴れて見えたのは丘の上の一本の木…

細部

曲のある部分のやり方を2通りのやり方のどちらにするかが決められないでいる。曲をつくるなかでの大きな選択の大勢が決まったあとの細部の調整に入っている。 この作業は曲が完成したあとも続く。最近よく早川義夫の「サルビアの花」を聴いている。あの曲のイ…

記録せよ

いつもいつも過去のことを思い出してばかりいるが、記録があるとなお鮮明である。言葉は稚拙だけれどそのときに一生懸命記録しようとしているのが分かるし、今では書けないこともある。ナチスの映画を撮ったレニ・リーフェンシュタールのドキュメンタリーを…

シベールの日曜日 ライブ予定

7月3日 和光大学学生ホール チケット300円開場 14:00 開演 14:30出演木犀 シスターポール シベールの日曜日和光大学フォークソング連合のイベントです。シベールの出演は15時くらいからになりそうです。 この大学、瓦礫の山のような感じがする。早川義夫さ…

最愛するものの側に

先日初めて、ひとのバックで演奏したわけで、今までと違うこともやってみるものなのだと感じる。またいつ終わるとも知れない録音再開。永山則夫の「最愛するものの側に」というとても好きな詩に曲をつけて録音する。しかもこれは三拍子だ!永山則夫のような人…