2010-11-01から1ヶ月間の記事一覧

分別

・・・実際のところ、場合によっては、たとえ愚かしくはあってもとにかく偉大な愛から生じた熱中の対象に打ちこむほうが、まるきり打ちこまぬよりも立派なことがあるものだ。青年時代にはなおさらそうだ。なぜなら、あまりいつも分別くさい青年は、頼りにならな…

軽い親切心

11/21 六本木Super Deluxe、終りました。映像スタッフは手元にある少ない材料で素晴らしい仕事をしたと思う。自分たちは現実と乖離して絵空事のようなことをやるわけにはいかない。大勢の気の毒な人達は絵空事から離れていけない。リアルな人間がリアルに物…

永遠の問題

永遠の問題、というものについて考えている。永遠の問題はひどく人間味に欠ける人間にこそ許された権利である。人間が一人残らず居なくなるまで永遠に解決されないであろう問題に対して、何かをしようとする態度。現在の問題だけに関わっていると忘れてしま…

同士という感覚

目を瞑って階段を上り下りしていると自分が上に向かっているのか下に向かっているのか解らなくなる。目隠しの向こうの壁には端正な額に入った小さな油彩画が所狭しと掛けられているような気になる。非常に思い出深い経験でいくつかの記憶を統合してできてい…

リアル

思考から実践へと試みが続けられていく中で前提にあるものが数日前の会話のなかでのものである。詩と肉体との一致だが、個別の現実感というものをどれだけ説得力を持って提示できるかということになる。と同時に自分の修辞法についても考えさせられる。もっ…

陶酔

このところの一連の心の動きによって改めて浮き出てくる自分の恥の感覚とそれを凌駕しようとする試みが始まっているが、テーマは暴力だ。手を汚せるかどうか、という観点では一次元的に過ぎない。恥の感覚というのは言ってみれば自分の固有な問題であって、…

収穫

先日久しぶりに人と会って話をした。新作を交換する。四方山話もたくさんした。自分のものの知らなさを感じたがえらく楽しかった。自分たちの状態を考える意味でも人と話すのは良い。人に話そうとすると整理される。詩、という精神があって、演奏とか振る舞…