2010-09-01から1ヶ月間の記事一覧

職業

どこに動機を求めるかということだ。友人を集めて楽しく音楽をやることか、自分の過剰な自意識を満足させるためか、他者を想定した場合だけ動機が必要になる。そもそも歌うという行為自体は他者を必要としない。一人でも人は歌うからだ。歌うという職業は他…

職人

建築現場で自分のことを職人と呼ぶと馬鹿にされる。自分たちのことを人夫とか作業員と呼んでいた。職人と呼ばれるのはごく一部のすべてを手作業で作ることの出来るひとだけだった。人夫だった若い青年は工場の鉄板を家に持ち帰り2メートル四方につなげてそれ…

まばたき

時間の計算をしながら、今後の見通しを立てている。詩を書いて曲を書きスタジオに入り練習をするというサイクルが、降りてくる、という「事件」と別の領域にあるからこそ待つことが必要になる。ある時間のための準備がありその準備のための途方もない時間が…

急激に寒くなった。いつも秋は急にやってくる。しかし季節の変わり目の前には予感がある。体調がすぐれなかったりちょっとしたこと。 私の生まれたところでは、空がすぐ暗くなるようになると秋だと感じる。夏もそれほど暑くない。半そででいるのが一年で2日…

商売

早川義夫「ぼくは本屋のおやじさん」を読み終わった。内容は取次ぎとのやりとりや、お客さんとのやりとりのこと、書店業界のこととそれに対する自分の反応が主である。この本を読んで本屋とはなんと大変な仕事なのだろうと思った。そして自分の経験とも一致…

ベクトル

ワンマンライブが終わり、それを材料に検証し分析している。納得できるまで音を出したり歌ったりするべきでない。はじめから分裂を内包しているロマンティシズムを追及することが必要ならこれからは双方向への突破への意志が新たな語法を生むだろう。次に何…

集団的無意識

17日ライブ開場時と終了後にかけていたフィリップ・グラス「メタモルフォシス」は、1980年代の作曲。硬直化している、と大江健三郎が小澤征爾との対談(「同じ年に生まれて」という本だったか)で言っていたミニマル・ミュージックだがどういう印象を持っただ…

暗夜行

光の幽霊が流れてゆく 煙草が夜を吐き出して 見知らぬ顔の闇は 退屈しのぎに手をのばす窓の下の川に 視線は徘徊する夜が明ける やがて煙は溶けてゆく

宴のはじまり

庭園には草一本無く一面花こう岩のタイルが敷き詰めてある。周囲は高さ4メートルくらいの塀で囲まれている。広さ約100メートル平米で中心に巨大な噴水がある。一本の水柱の周囲に円形に細い水柱。中心の柱の高さは塀の高さを軽く凌駕する。夕暮れどき水柱は…

先天的ヒエラルキー

贈り物の松山俊太郎の「綺想礼讃」を読んでいるがそのあまりの情報量に圧倒される。 澁澤龍彦、稲垣足穂、谷崎潤一郎などなどに関する松山俊太郎の論考。とっつきやすいものから選らんで読んでいるが、三島由紀夫「豊穣の海」に関する論考が面白かった。 「…

シベールの日曜日 ライブ予定とお知らせ

9月17日 新宿motion 「シベールの日曜日 リサイタル」 出演:シベールの日曜日 open 19:20 start 20:00 ticket 前売り/当日 ともに\2,000(drink\500別)10月3日 新大久保earthdom「新大久保.光線劇場」 出演:シベールの日曜日 鳥を見た 壊れかけのテープレ…

かもめの城

かもめの城を初めて見た。字幕が入っていないので大まかにしか判らなかったのだけど、パトリシア・ゴッジがシベールの日曜日の数年後かに出演した映画。海辺の切り立った丘の上の屋敷に住む父親とその娘。都会と海辺の家とが対比され、都会の喧騒が夥しい騒…

アニメーション

ここ数日のattalea princeps 会議によって各人の持ち味が少しずつ発揮されてきている。願わくはこれがシベールの日曜日にとってのoverheadおよびAzimuth Coordinatorとなることを期待している。John Whitneyというアニメーション作家がいる。20世紀半ばから…